朝夕、秋らしさを感じる頃になりました。
昨今はジューンブライドで6月のウェディングが流行っておりますが、
日本の婚礼シーズンといえば秋ですね。
おしゃれ講座第一回は、おめでたいお席での装いのお話をいたしましょう。
黒留袖とは、黒地に染め抜きの五つ紋(家紋)を付けた絵羽裾模様の慶事の着物です。
留袖は、喜びを重ねる意味から白羽二重のきものを重ねて着るものでしたが、
現代では比翼仕立てにして着やすくしています。
黒留袖は既婚女性の第一礼装で、結婚式に列席する母親、親族、仲人夫人の装いです。
色留袖は、黒以外の絵羽裾模様の着物で、未婚者でもお召しになれます。
紋は五つ紋、三つ紋、一つ紋を付け、紋の数によりきものの格がきまります。
五つ紋付きは、黒留袖と同格の第一礼装です。
三つ紋付きは、親族以外の知人の結婚式や正式の慶びの式典に。
一つ紋付きは、訪問着よりややフォーマルな装いです。
コーディネイト
黒留袖、色留袖ともに礼装として格を重視して合わせます。
帯は金地や金糸を使った袋帯がよいでしょう。
帯揚げは白、帯締めは白または白・金で。
ぞうり、バッグは金、銀などがよく合います。
末広も忘れないようにしてください。
色留袖に色物の帯揚げ、帯締め、重ね襟を合わせると、
パーティー向きの装いになります。